№53 ☆ テツのグレーゾーン
テツのプレーボーイ振りは全くのグレーゾーンだった
何故そんなに遊ぶんだろう・・・そんなテツをそっと
見守るようにカヤは耐えている。 まるで、
何もかも知っているかのようにね・・・テツの子供達は
大きく育ち知的な顔立ちをしている 心配は無い
僕はカヤの思いとテツの気持が気になっていた
ずっと気になっていた。 そんな僕の所に
あまり顔を出さないパーキングロットにカヤが
やって来た・・・少しやつれた様子だが子供を見る顔が
美しいと思った・・。辛さを微塵も見せない笑顔で僕に
こうつぶやく・・・「お父さん カヤは幸せです 心配
しないで下さい」 「お父さんのカヤを見る目は、
申し訳ない思いで一杯です・・話さなくても分かります」
と細い声でこう話した・・・。パーキングロットに置いてある
水をまく銀メッキのジョーロが太陽の光で反射し
カヤの毛並みが光沢を増していた・・・後光がさしている
そんなカヤが次に出した言葉は僕に衝撃を与えた
テツが次々に恋をするのは 母を妹を求めている・・・と
テツがまだ幼い頃に母と妹を同時に亡くした悲しみは
まだ消えていなかったんだ・・・未だに茨の道を彼は
さまよっていたんだ。 (僕は何てバカなんだ!何故
気付かない!哀しいのは自分だけではないのに・・・テツも
同じなんだよ・・・)と心で叫んだ。こんな自分をカヤに
見透かされるのが怖かった・・・早く何か言わなければ
と焦った自分がソコにいた・・・「カヤ・・僕は恥ずかしいよ
テツの事、何も分かっていなかったようだ・・・父親だと言う
のに・・・まだ茨の道でリアとリンを探してさまよって
いたなんて・・・」 「お父さん 待ちましょう・・テツさんを!
あの人(猫)は必ず私達が歩く道を見つけるわ!
必ず帰って来ますよ!」 僕は笑顔でカヤに答えた。
足元でテツの子供達が無邪気に走り回り時折、僕の
尻尾や背中にイタズラをしてくる・・・・・ww。
考えれば僕の孫なんだよなァ・・・ようーしィ!今日は
この子達と遊ぶぞうーッ! この日は随分と長い間
4人(4匹)で遊んだ。 獲物の捕らえ方、ジャンプの
タイミングや身の守り方、タマのとり方、木の登り方、
ジャレルのと喧嘩との違いを教えたり・・・w散歩を
しながら ハヤトと良く行ったズー公園で日向ぼっこ
したり・・・カヤもたくさん笑ってハシャイでいた。
僕も年甲斐も無く随分、楽しんだよw。
僕とカヤはそっとテツを信じ、待つ事を約束した。
(テツ・・・カヤは素晴らしい女猫だ どこかリアの
面影を漂わせて癒される・・・君が選んだカヤは
ずっと君の帰りを信じて待っている・・・幸せだな テツ・・)
(ここはよく物語に出てくる
千のパーキングロットの、
一角だ。毎日アブダビの
猫達や近所の家猫達が集まる
憩いの場所だ・・・マァ・・人間社会で言う喫茶店の
様な所かな?)












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