№81 ☆アンジーのおもちゃ箱
アンジーが誕生して 10ヶ月経とうとしていた
可愛く元気に育っている 外の世界に興味は
あるが、恐怖心の方が勝り外に行く勇気は
アンジーには微塵も無かった。
千の用意した アンジーのおもちゃ箱・・・
その中にはアンジーお気に入りの遊び道具が
ぎっしり詰まっている
彼女の夢と歓喜と、そして膨らんだ希望・・・
アンジーは満足していた。
つい・・・昨日までは・・・
今思えば朝からアンジーの様子は
少し おかしかった・・・
前にも話した事があるが 僕は
朝 目覚めると暫くは体が 鉛のように
動かない・・・千が朝のコーヒータイムが
終わった頃合に僕の体は少しづつだが
動き出す そんな僕をアンジーは良く
知っている。千もホーと気が緩んでいたのか
のんびりテーブルにヒジをつき遠い明日を
見ていた・・・そんな時だった。
僕と千は そこにアンジーが居ない事に
気付いたんだ。
「アッシュ~!!アンジーが居ないッ!!」
千が僕のところに駆け込んで来た!
僕の心が砕かれた様だった
そんな想いで 僕の体は鉛の筈が
大きくそれを覆すかのような動きが僕の心と頭をリードした
横で千の顔も まるで敵からアンジーを救うかのような
気さえ想わせる非壮美を漂わせている・・・。
アンジーが家を出て どれくらいの時間が経つのだろう・・・
僕は かなり動揺し 外の鈍く重々しい空気に包まれながら
僕達はアンジーを手分けして探す事にした・・僕の合図で
アブダビの仲間達も来てくれた・・・ッたく アンジーの奴!
心配かけやがる! アブダビのボス太一と、キトウが
僕の側に来て「心配するなよ・・アンジーは外に慣れてないから
きっと 近くにいてるよ すぐ見つかるさ!!」と 少し自信
なさげに緊張した表情で、ひたすら僕を覗き込むように
話しかける。 そんな太一とキトウの硬い表情に僕の不安は
余計 大きくなっていった・・・。
(アンジー大丈夫なのか・・・)小さな小鳥が母鳥を探し
ピュンピュン・・寂しく泣いている
朝露の静かなリズムまでも
悲しく聞こえた・・・・・。
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